【食べて見て座談会|料理の裏側】そらまめ Keiko 先生 インタビュー
シドニーのボンダイジャンクションで、マクロビオティックをベースにした料理教室『sora mame』を運営するKeiko Ikedaさん。
健康的な食を通して、人々の心と体を元気にするその魅力的な教室には、どんな思いが込められているのでしょうか。
今回は、その思いや経験を直接伺いました。
個人的にとても興味深い言葉だったのは、『食べた後に「気持ちが良くなった」と言われる』。
これは料理を作るうえで、一番と言ってもいいほど大事なことなんじゃないかと、インタビューを通して感じました。
料理教室を始めたきっかけは何ですか?
それまで私は出版関係の会社で働いていたんですが、リーマンショックの時にその会社がなくなってしまって。そこで、ずっと興味があったマクロビオティックという食事方法に本格的に取り組むことにしたんです。
健康的な食事を実践したいと思っていたし、いい機会かなと思って。
それで、一旦日本に帰って、久司道夫先生のマクロビオティックを学ぶ学校に通いました。ご本人からの講義も直に受けることができて、深い学びを得ることができました。

これまでの中で転機になった出来事はありますか?
途中から、麹の調味料を作ることにも挑戦し始めました。
最初は、マクロビオティックの料理教室を開催するうちに、日本の伝統食材である糀も取り入れたいと思い、
出身地である会津の糀屋さんにお願いして、通いで一から作り方を教わりながら、実際に作る体験をさせてもらいました。これも大きな転機になったといえるでしょう。
現在は、糀を味噌作りに使うのはもちろん、麹を使った調味料を製造販売していて、ローカルのレストランで使ってもらったり、マーケットで販売したりしています。
普段レッスン料理教室をしている中で、どんな思いで教えているのですか?
みなさんに楽しんでもらいたいという気持ちが一番です。
美味しいって言ってもらえるものを、みんなで作りながら楽しんでいただけると嬉しいですね。
どんな方が教室に通われていますか?
ボンダイジャンクションという立地なので、シドニー近辺に住んでいる日本人の方が多いですが、ローカルの方や色々な国の方など、いろいろな方が来てくださっています。
ローカルの方にも参加していただけることが嬉しいですね。
参加者がに日本人の方ばかりの回は日本語で、英語が必要であれば英語でレッスンを行っています。
ご自身の教室ならではの特徴や強みは何ですか?
動物性の食材や化学調味料を一切使わない料理を教えている点ですね。
お肉や卵、乳製品、魚類などの動物由来の食材や、旨味調味料的な化学的なものを使わず、それでも美味しくて満足できる料理を作れるように工夫しています。そして、食べた後に「気持ちが良くなった」とか「心からおいしい」言っていただけることが本当に嬉しいです。
食事が心と体に与える影響は大きいですから、食べることで元気になれることを実感してもらえるのが一番の喜びです。
レッスンで特に大切にしていることは何ですか?
レッスンでは、わかりやすくお伝えすることを大切にしています。
難しい言葉を使わずに、誰でも理解できるということを意識しています。料理は誰もが身近に感じていることですから、難しくなく、楽しんで学べるような環境作りを心がけています。

初心者の方にも伝わるように工夫していることはありますか?
質問に丁寧に応えることを、心がけています。
多くの人が料理というのは何かしら触れているものなので、馴染みがあるはずです。それをできるだけわかりやすい言葉で説明し、質問にも丁寧に応えるようにしています。
ご自身にとって良い料理はどんなものですか?
良い料理は、食べておいしいだけでなく、食べた後に気持ちが整うものだと思います。
それが私にとっての「良い料理」です。
家庭での料理で大切だと思うポイントは?
家庭で料理を作るとき、
優しい気持ちで作ること。
イライラしたり、焦ったりした気持ちで料理を作ると、食べた人にもその感情が反映してしまいます。だから、忙しい時や疲れてる時は無理して何品も作るのではなく、一皿だけでいいから、優しい気持ちで作る。そうすると品数が少なくても、食べた人も優しい気持ちになるので、結果みんなハッピーになって楽になります。
食材選びで意識していることはありますか?
できるだけ農薬や添加物を使っていない食材を選ぶようにしています。
自然に近いものを使うことが大切だと思っているので、その点に気をつけています。
オーストラリアの食材や環境をどう生かしていますか?
マクロビオティックは日本発祥ですが、オーストラリアでも食材をうまく活用する方法を模索しています。
例えば、ごぼうなど、オーストラリアでは手に入りにくい食材があったりするので、それをどう変えていくかを考えながらレシピを作っています。
生徒さんの変化で印象に残っているエピソードはありますか?
料理を作った後、みんなが本当に穏やかな顔をしているのが印象に残っています。
食べた後に気持ちがリラックスしたり、優しい気持ちになるという感想をいただくと、やっぱり嬉しいですね。
料理を通して、どんな影響を与えたいですか?
特別なことをしようとは思っていませんが、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
調理が難しいと思っている方でも、ちょっとした工夫で取り入れやすくできるんだよ、と伝えたいですね。

最近取り入れる工夫、新しいチャレンジはありますか?
料理教室とは別に、「宇宙キッチン」というオンライン講座を始めました。
マクロビオティックを全面に出さず、忙しい人でも気軽に取り入れられるような内容にしています。
これからも、無理なく食を取り入れられる方法を提案していきたいですね。
今後やってみたい企画やレッスンはありますか?
今度、長野で「宇宙キッチン」の講座を行う予定です。
日本でも、もっと多くの人に食の大切さを伝えていけたらいいなと思っています。
この活動していて一番嬉しい瞬間はどんな時ですか?
やっぱり、「気持ちが良くなった」と言われる瞬間ですね。
食べ物が、心と体に良い影響を与えたんだなと実感できる瞬間が一番嬉しいです。
これまでで大変だった経験や乗り越えたことなどあれば教えてください。
やっぱり、食材の違いですね。
日本の食材とオーストラリアの食材では味も効能も異なるので、それをどう置き換えていくかが最初は大変でした。
何度も試して、最終的にレシピが完成した頃には、食べるのにも飽きてしまう(笑)。でも、それを乗り越えてきたからこそ、今のレシピに自信があります。

これからの食や料理教育に必要だと思うことは何ですか?
「自然の食べ物」を食べることが大切だと思います。
現代には、食べ物ではない食べ物も多いので、食材の本来の意味を理解し、それを大切にすることが重要です。
これから料理を学びたい人にメッセージをお願いします。
「おいしい食べ物を食べて、心も体も健康になりましょう」と伝えたいです。
料理を通じて、食材が持っている力や、その食べ方がどれほど大切かを感じてほしいと思っています。
無理なく、自分のペースでできる範囲で食生活を見直し、楽しんで学んでいければ最高です。
最後にKeikoさんにとって料理とは一言で?
「料理は『いのち』」です。
命と直結しているものだからこそ、食べることはとても大切だと思っています。
Keikoさんのインタビューを通じて、料理が私たちの心と体にどれだけ深く影響を与えるかを再認識しました。
食事を楽しみながら、より健康的なライフスタイルを築いていく大切さを教えてくれるKeikoさんの教室やオンライン講座を通じて、私たちも日々の食生活を見直していけるかもしれません。
そんなKeikoさんが第21回食べて見て座談会の講師として「味噌」をテーマに料理の奥深さや発酵について教えてくれます。
日程:2026年6月29日(月曜日)
場所:Dekura Studio (369 Penshurst St, Chatswood NSW 2067)
みなさん、味噌を1から作ったことはありますか?発酵食の第一人者であるKeikoさん直伝の味噌作りを体験し、そして味噌を使った料理を楽しめます。
詳細は、WONメンバーを優先案内しますので、まだ登録済でない方は、以下より無料登録してください。
Individual Membership – Washoku Oceania Network | オセアニア日本食レストラン協会
また、興味がある方はぜひ、Keikoさんの「宇宙キッチン」のオンライン講座や、シドニーの教室で新しい食の世界を体験してみてください!

料理教室:soramameキッチン
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