29 Sep
WASHOKU BY Takumi Kawano

Leaving Washoku Names in Japanese

-Why We Don’t Translate “Sushi” into “Vinegared Rice with Raw Fish” – Washoku, or traditional Japanese cuisine, is beloved around the world.Names like Sushi, Tempura, Ramen, and Sake have already crossed borders and are now used almost like international words. But here is something important: we should keep the names of Washoku in Japanese, without […]
29 Sep
WASHOKU BY Takumi Kawano

Washokuの名前を日本語のまま残すということ

–「Sushi」を「vinegared rice with raw fish」と訳さない理由- 世界中の人々に愛される 和食(Washoku)。 Sushi、Tempura、Ramen、Sake… いまや多くの料理名が国境を越えて広まり、国際語のように使われています。 しかしここで大切なのは、 「和食の名前を翻訳せず、日本語のまま表記する」 という姿勢です。 「寿司=Sushi」と書くのは自然でも、「寿司=vinegared rice with raw fish」と説明してしまうと、そこに宿る何かが失われてしまいます。 ではなぜ、日本語表記のまま残すことが重要なのでしょうか? ① 翻訳で失われるニュアンス 言葉には「意味」だけでなく、その背景にある 文化・歴史・感覚 が含まれています。 寿司(sushi) 「vinegared rice with raw fish」と訳すと「生魚+酢飯」と誤解されがちです。 しかし寿司には握り寿司、巻き寿司、押し寿司、ちらし寿司など多様な形があり、「raw fish」だけでは到底説明できません。 味噌(miso) 「fermented soybean paste」と訳すことは可能ですが、実際には米麹や麦麹も使われ、地域ごとに赤味噌・白味噌・合わせ味噌が存在します。 日本人にとって味噌は単なる調味料ではなく、 健康と日常を支える基盤 なのです。 翻訳は便利ですが、そこに込められた 多様性と文脈 を切り捨ててしまいます。   ② 名前は文化の「ブランド」 料理名は単なるラベルではなく、文化を象徴する ブランド です。 「Kimchi(キムチ)」を「fermented spicy cabbage」とは呼びません。 「Paella(パエリア)」を「Spanish mixed rice dish」と言ったら、そこに込められた地域の誇りは消えてしまいます。 和食も同じです。 Sushi や Sake は、日本文化そのものを背負ったブランド。 翻訳してしまえば、そのブランド力と文化的重みが薄れてしまいます。   ③ 日本語のまま表記することで学びが生まれる 日本語のまま残すと、食べ手は「これは何だろう?」と興味を持ち、学ぶきっかけになります。 Onigiri → 単なる rice ball ではなく、日本の生活文化の象徴。 Dashi → broth では訳しきれない、昆布と鰹節の旨味の哲学。 Kaiseki → course meal ではなく、茶道から発展した美意識の結晶。 […]